すらいむがあらわれた

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Developers Summit デブサミ2005 1日目

上司がいっていいよというので2日間まるまる参加させてもらいました。
以下聴いたセッションです。感想をちょっとづつ書き足して行く予定。

  • 組込みソフトウェアを支える技術と開発手法 澤田勉 氏

組み込みの開発についての初歩的な説明。観客は主に業務アプリ系の人が多かったらしく、それに合わせた内容でわかりやすかったです。

  • XP事例カタログ  大熊知栄 氏/ 猪狩錦光 氏/ 関将俊 氏/ 小倉唯克 氏

・関氏
早口で聴き取るのが大変。XPはすでに一部ではがんがん実践されているらしい。


オンサイト顧客と開発者がWikiでコミュニケーション。メール禁止。
忍者式テスト ー 植えた木を毎日飛び越えるという忍者の練習。木は毎日高くなるので毎日飛んでいるうちに自然と高く飛べるようになる。それにならって毎日テストする事により徐々にレベルをあげていく方式…ということかな?
不具合も要求も欲しいシステムとの差。
テストはXPの生命線。


関さんはdRubyの人だと言っていたので、ひょっとしたらここが個人のホムペかな?
http://www2a.biglobe.ne.jp/~seki/

・小倉氏
ゲーム業界でのXP実践例の紹介でした.
立ったままミーティング、ペアプロなど。
開発者間での情報共有とフィードバックが大事。
バグをまとめて片付けるなどの場合はペアプロの解除をするそうだ。
XPの導入については抵抗のある人もいるが、説得には実際にやっているところを見せるのが有効だそうだ。

・猪狩氏
顧客としての視点でXPを見た場合について。
顧客としては開発が始まって2日目くらいに開発現場に行くとよい。開発前に出した要求は実際に開発が始まってみるといろいろな問題がでてくるもので、2日目くらいに行くとちょうどそういう場面にぶつかる。そこで意見を言うと効果的。


XPJUG(日本XPユーザグループ)ではXPの事例カタログをはじめたそうです。

  • 組込みスキル標準の開発と活用 渡辺登 氏

日本での組込みソフト開発の外部委託状況は81.5%。外部委託先はグループではない受託開発企業へ委託しているのが52.7%。(出典は2004年版 組込みソフトウェア産業実態調査報告書.経済産業省)
開発者教育にもこれから力が入ってくるところらしく、今後組込みソフトウェア業界は伸びそうだ。

  • 細やかな和のこころをWindowsアプリケーションへ 〜GUIがエンドユーザーの満足度を決める〜 福地雅之 氏

グレープシティ(株)というWindowsの商用GUIコンポーネントを販売している会社の方が講師でした.
本社が仙台なんだ。地方の会社なのにすごいな。
グレープシティはホームページ上で製品のデモを公開していてスゴい出来映えです。
ただ、このセッションは製品の紹介にとどまってしまってあまりおもしろくなかったです。

初歩的なテストファーストの紹介にとどまってしまったかなあという感想です.


Tech・Edの時にはC#アジャイルの実演をやっていて、それが楽しそうだったので自分でもNUnitを使いはじめました。実際に試してみるとGUIのイベントの部分はテストできなくて、できるだけコードをテストできるように切り出すなど手間がかかります。
そのあたりをどううまくやるのかをちゃんと見てこようと思ったのですが、45分間と時間が短い事もあってあまり突っ込んだ実演はありませんでした。
ただし、NMockの実演がありこれは参考になりました。SQLサーバを呼ぶようなコードを書くときには役立ちそうです。

お客大杉でした…。壁にまでびっしり人が張り付いている。
内容は昨年のデブコンや今年のTech・EdMSDN上でいろいろ紹介されたVS2005の新機能の紹介を45分間に圧縮して詰め込んだ物です。

司会 河端善博 氏/ 東海林秀晃 氏
C#チーム 小野修司 氏/ 石野光仁 氏/ 菊池和彦 氏/ 小島富治雄 氏/ 福王寺聡明 氏
VB.NETチーム 杉下朋年 氏/ 中西庸文 氏/ 片岡真二 氏/ 樋口忠洋 氏/ 吉原優一 氏


INETAは「いねた」じゃなくて「あいねった」と呼ぶ事を初めて知った。


.NETのユーザコミュニティINETAの人たちがC#チームとVB.NETチームにわかれて、それぞれの言語を自慢し合い、かつ、ライブプログラミングで対決するというイベント。


ライブプログラミングではこのイベント中に両チームの代表者がC#VB.NETで7並べのゲームのアルゴリズムを作成し、イベントの最後でバトルを行うというもの。
観客はC#VB.NETのどちらかに投票し、ひいきの言語がバトルで勝つと抽選でAmazonの商品券、PSP(!)が当たる。
C#チームのライブプログラミング担当は菊池さんと石野さん、VB.NETチームは片岡さんと中西さん。
イベント開始と同時にコーディング開始。
投票状態はC#,VB.NETどっちも同じくらい。私は当然C#に投票。


コーディングをしている間に両チームの他のメンバーたちはお互いの言語を自慢し合います。
まとめると
C#
Javaに似ているのでJavaから移行しやすい。オブジェクト志向の良書はJavaのものがおおいけど、C#と似ているからなんとか読める。
アジャイラーはC#ですよね(でもVB.NETチームがNUnit使ってますよ)
Office連携は勘弁してください…orz.(VS2005ならちょっとは…)
VB.NET
文法が英語の文章っぽくて初心者にもわかりやすい。
VBは開発者が多いので、VB.NETなら簡単に移行できる。
VB.NETのインテリセンスはタイミングが絶妙。
イベントの記述が楽。
Office連携はレイトバインディングやオプション変数などの機能があるので大得意。


VB.NETチームのほうが元気がよかった。
観客に向かって「このなかでJSPで開発している方いますかー?」(数人手が上がる…)「もちろんいませんよね!(w」
みたいなノリとか。

C#チームはなんだか自信なさげ…。言語に対する愛が足りん。
私はCでプログラミングを覚えて、独学でPerl,Java、仕事でC#なのでC系統の文法のC#がお気に入り。{ }と;がないと落ち着かないのでVB.NETはちょっと。スクリプト言語Rubyも触ってみた事あるけどやっぱり文法がCライクじゃないから抵抗があった。
インテリセンスのタイミングも慣れじゃないかな?ちょっとだけVS2003でVB.NETをやってみた事あるけどC#とインテリセンスのタイミングがちがってやりにくかった。
今日初めて知ったのはVB.NETはOffice連携が得意という事。もしOffice関係のプログラミングをする機会があればVB.NETを調べてみるのもいいかもしれない。


言語自慢ではいいとこなしのC#チームでしたが、ライブプログラミングは圧勝!。
でもゲームアルゴリズムで同じ .NET Frameworkをつかう言語の差が出るはずはないので、コーディング担当の戦略の差が出たようだ。
C#チームは戦略アルゴリズムに注力したのに対し、VB.NETチームはなぜかNUnitテストファーストしてグリーンバーとかレッドバー(wを出していた。中西さん、なにもここでテストファーストせんでも…。
対戦結果はC# 5勝, 引き分け 3回、VB.NET 0勝。
ざまみろVB.NET!
豪華景品PSPのおかげで観客は途中で帰らず、盛り上がって終わりました。
残念ながら私にはなにも当たりませんでした(^^;