すらいむがあらわれた

こまんど >  たたかう  にげる

フツーの仕事がしたい

ドキュメンタリーの出演者は36歳の運送業者。
「これが普通だと思っていた」「車を運転する仕事が好きだから」そういって続けているコンクリート運送の仕事は月500時間労働で給料は25万程度。
規制緩和、原料高騰、合理化で業界は厳しくなり、会社からの待遇はどんどん悪化していく。
運送業者が多く加入する労働組合「連帯ユニオン」に加盟したと会社につたえると、会社の関係者と名乗る暴力的な男が現れ、組合を辞めるよう脅す。
「関係者」は子分を引き連れ母親の葬儀にまで押し掛けてきて暴力を振るう。
それでも組合の仲間と交渉をつづけ、元請け会社、発注大元の会社にまでデモをおこない、
ようやくもとの会社は解散。そこに勤めていたほとんどのドライバーとともに新しい会社に移籍。
そこでは労働基準法が守られているという。
労働基準法を守っている会社に就職するためだけにそこまでしなくてはならないのか?
この人が勤めていた会社がたまたまタチの悪い会社だっただけではないのだろうか?転職(転社)は難しい業界なのだろうか?
制度も調べず、情報も集めないでいれば「これがフツー」と思い込んで、どんどん自分の状況が悪くなっていく。無知はおそろしい。