すらいむがあらわれた

こまんど >  たたかう  にげる

iPhoneとAndroid

上の記事はしつこく「HT-03A」と機種名を書いてます。
個人的には「HT-03A = Andorid携帯」ではないはずだ!と思っているのです。
iPhoneAndroidは似たようなものとして、もっと言えばAndroidiPhoneの後追い、ぱくりみたいに見られているような気がしているのですが、iPhoneAndroidは別物です。
iPhoneAppleが提供する機体、OS、サービスを全部合わせたものですが、AndroidGoogleが公開している単なるLinuxベースのOSに過ぎません。携帯電話用のOSですらありません。(だからAndroidネットブックという小型のPCに乗せたり、カーナビのOSにしたりといった話もあります。)
中国ではAndroidを搭載したOPhoneという携帯があるようです。iPhoneもどきの外見です。
http://www.gizmodo.jp/2008/12/iphoneandroidophone_1.html
Androidオープンソースライセンスで公開されているため、各携帯電話会社が自由にOSを作り替えられます。だからいろんな形の携帯電話に搭載できるし、独自の機能を足すこともできます。なのでOPhoneみたいなiPhoneもどき携帯も作れてしまう。日本初のAndorid携帯のHT-03Aには今のところimodeメールもお財布ケータイもワンセグもありませんが、これは「今ついていない」だけで、Docomoがその気になればつけることができます。


iPhoneAppleによって機体の形が固定されているので、おそらく今後しばらくiPhoneは基本的に今の形のままでしょう。
またiPhoneのソフトウェア開発にも厳しい制限があります。ユーザインターフェースについて細かいガイドラインがあり、Appleがこれに従わないと見なしたアプリケーションはApp Storeでの配布を許可されません。つまりAppleの意図通りのモノしかつくれないわけです。
だからこそiPhoneは一貫した使い心地、ブランドイメージを作っていけているのですが…。


Android搭載携帯が普及すれば、今後iPhoneを使わなくても普通の携帯電話でiPhone同様の機能が使えるようになります。
9日のイベントで使ってみたHT-03Aは正直に言って、iPhoneと似たようなことができるけどiPhoneほど操作感はよくないし、デザインもiPhoneほどでは…という感触もありました。
でもこれは当たり前で、HT-03AはAndorid携帯の先兵にすぎず、むしろこれから出てくるであろう次なる機種の方が本命。多分独自のサービスを追加しつつ、iPhone同様の機能が当たり前につかえる携帯がいろいろでてくると思います。


携帯の世界を変えたのはiPhoneなのだろうけど、その新しい世界を「普通」にするのがAndroid
なのじゃないかなー。