すらいむがあらわれた

こまんど >  たたかう  にげる

Tech・Ed Yokohama 2004 3日目

聴いたセッションは以下のとおり。
T5-348 ASP.NET 2.0 概説
T5-337 Visual Studio 2005におけるADO.NET 2.0新機能
Visual Studio 2005 Express + Amazon Web サービス = 少ないコードで楽しく開発! (カモン!マイクロソフトオープンステージ)
T5-338 .NETJ2EEの相互運用の実現と考慮
T4-330 IIS 6.0 とASP.NETによるセキュリティ
T6-359 Virtual PC 2004 を利用したテストシナリオ
らっぷあらうんどTech・Ed -Day3-(カモン!マイクロソフトオープンステージ)
Welcome to INETA Japan Events! Event 1 アジャイル開発ライブ!

ASP.NET2.0では今よりさらに便利な機能がたくさん増えて、開発者喜ぶ、って感じなのですが、MSが用意した仕組みそのままでOKな仕事ばかりではないので、結局便利な仕組みの裏側を理解しないと使いこなしていけない。表面が便利な分、裏側のしくみはややこしくなっているのではと思いちょっと恐怖。でも一回仕組みがわかってしまえばすごく便利に使えるだろう。

私はADO.NETをぜんぜん知らないので、ひたすら用語や機能などを覚えることにする。

  • Visual Studio 2005 Express + Amazon Web サービス = 少ないコードで楽しく開発!

吉松史彰さんがいつのまにかAmazon Webサービス エバンジェリストになっていた。Amazon Webサービスにはすごく興味があるのだが、Webサービスを使うためにあれこれ登録しなくてはならず、しかも現在日本語では登録できない。マニュアルも全部英語。吉松さん、Amazon Webサービスサイトの日本語化をよろしくおねがいします。期待してます。
Visual Studio 2005 Express EditionにはDVD Collection Starter Kitがついていて簡単にAmazon Webサービスが使えるようになっている。これを使ってDVDショップサイトをお手軽に構築するというデモ。コーディングは0で構築できていた。ただし、コーディングの代わりにaspxファイルを多少直編集していました。
すごく面白そうで、ぜひ自分も試したい。ただし、このデモで作ったアプリはASP.NET2.0が動くWebサーバでしか動かせないそうで、…つまり当分動かせない。
でも、このセッションで配布された資料にはAmazon Webサービスへの登録手順やVisual StudioでのAmazon Webサービスの呼び方が丁寧に解説してあるので、今のASP.NETで作るのも簡単そうです。ぜひAmazon.co.jpのサイトにもこの資料を載せてください。
セッションに参加者に配られたAmazonのブックカバーとマグカップもGET!

  • .NETとJ2EEの相互運用の実現と考慮

.NETならこういうメソッドをつかうけど、Javaならこれを使う、というコーディングレベルの比較が聴けておもしろかった。

前半は7日の「実践!セキュアなアプリケーション開発」と完全にかぶった内容でしたが、後半でSSLを使う際に便利なツールの紹介がありました。SSLがちゃんと機能しているかどうかを確かめるツールSSLのテスト用に自分のサーバで証明書を発行できるツールなどです。IIS6.0でないと使えないようでしたが便利そうです。

  • Virtual PC 2004 を利用したテストシナリオ

Virtual PCの使い方についていろいろと解説。使い方の細かい解説が続いたので正直退屈だったのですが、きっとVirtual PCを使う機会ができたときには役立つ知識を得られたと思います。なによりVirtul PCが動いているところをたくさん見られたのがよかった。

西谷亮さん(MS)、吉松史彰さん(Amazon.co.jp)、溝端二三雄さん、山崎明子さんの4人が今日のセッションで面白かったトピックを紹介するコーナー。この4人は昨年のデブコンでも同様のコーナーをやっていました。彼らは話が面白いです。
「Office 2003 Editions カスタム作業ウィンドウの開発手法」というセッションが面白かったそうです。わたしは聴きに行っていないのですが、Office2003のアプリケーションを開いたときに画面右側に灰色のスペースが出ているのですが、ここを社内向けにいろいろカスタマイズできるのだそうです。

日本XPユーザグループ(http://www.xpjug.org/)の人たちが中心になって開催していたイベント。
イベント参加者にXP関係の本をプレゼントするための抽選システムをVisual Studio 2005を使ってアジャイル開発するという内容です。
アジャイル開発の「テスト駆動開発」「常時結合」「リファクタリング」「ペアプログラミング」をライブで見られました。
テスト駆動開発」はメソッドを書く前にまずそのメソッドの動作を検証するテストコードを書いておき、常にメソッドがそのテストを通るか確認しつつ開発していくという方法です。Visual Studioを使う場合NUnitというツールを使用すると便利らしいです。*1
リファクタリング」はアプリケーションの機能や動作は変えずにコードをきれいに整理することです。一番よくやる例はメソッドの抽出で、コード全体の中に複数箇所同じコードが出てきたらそこを抽出してメソッドにするというものです。確かJavaIDEEclipseにはメソッドの抽出をする機能がついていたと思うのですが、Visual Studio 2005にもこの機能がつきました。
ペアプログラミング」はPC1台に2人のプログラマがついて、1人がコーディング、もう1人が書いているコードのチェックをするという開発スタイルです。このイベントでのライブ開発もペアプロでやっていたみたいです。ペアプロって実際どうなんでしょうね。ずっと2人で監視しあって作業するのは気をつかいそう。コーディングに詰まったときに「ちょっと見てくれる?」とか頼んで見てもらうとか程度ならいいような気がします。
発表自体のノリがよくて楽しかった。いかにもコミュニティっぽい感じ!スライドもふざけていてたくさん笑えた(深夜放送でやるアメリカの通販番組のパロディみたい)。あのスライドをどっかにアップして欲しい。

*1:NUnitについては@ITに紹介記事がありました。http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/tools/nunit2/nunit2_01.html