すらいむがあらわれた

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堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方

先日触れた本(ISBN:4797326948)についてもう少し感想を書いてみます。
カンタン!と書いていますが、ベンチャー企業の経営者がする苦労を一通り経験しているようです。
・創業メンバーであった彼女との関係が冷めてしまった
・上場寸前で創業メンバーたちと対立して大量辞職されてしまった
・辞職してしまった彼女の父親が40%の株をもっていたので、上場寸前に5億円で株を買い取った
・上場したもののネットバブルが崩壊、初値はつかず
など。

創業メンバーとの対立がなぜおこったのかというと、堀江社長は外回りを中心に活動し、他の創業メンバーは社内のとりまとめにあたっていて、次第に考え方が食い違ってきてしまったのだそうだ。その当時はメンバーはみな20代でいろんな影響をうけて考え方が変わっていく頃なので当然なのかもしれない。
創業メンバーとけんか別れしてしまったことはかなりショックらしく
「創業メンバーに過剰な期待を抱いてはならない」
「創業メンバーでも降格する」
などと厳しいことを書いている反面、彼らも辞めなければストックオプションで大金を手に入れられたのに、とまだ吹っ切れていなさそうだ。


いろいろ批判のある「女は金についてくる」という堀江社長の女性観についてですが、
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_09/t2004090121.html
この「儲かる会社のつくり方」によると学生時代からつきあって一緒に企業までした彼女と別れてしまい、その後子供をもうけた妻とも離婚してしまったそうで、当分はそういう女性観になるのもしかたないのか。まだ31歳ですし。彼女や奥さんとうまくいっていれば「女は金についてくる」とはいわかなったかも。


男の場合、20代後半につきあっていた相手と別れてしまうとそのまま長い間独身、というケースがわりとあるような気がする。女の場合、理想はともかく結婚しないと生活に困るのでなんとか相手を見つけるのですが、男は生活の心配はないので妥協してお見合いなどする気にはならないのかもしれない。かえって20代にぜんぜん彼女をつくっていなかった人のほうが30歳くらいでさっさと見合いなりなんなりで結婚したりする。


この本によると創業時のオン・ザ・エッヂは月15万円で技術顧問を雇っていたそうだ。
「稼ぐが勝ち」の中で堀江社長は「プログラミングなんかカンタン。知らない技術でもハッタリでどんどんとればいい」というようなことを書いていて、ひぇぇ…こんなのを営業にマネられたらたまらんと思っていましたが、実はこんな裏があったのですね。
巻末に載っている「上場申請のための有価証券報告書」のなかに「特定の人物への依存度について」という項目があって、ここに小飼弾氏の名前がある。小飼氏が技術顧問だったのだろうか。


この本の後半の4分の1はライブドア社員や関係者の「ストックオプションでこんなにハッピーになりました!」という体験談。なんだかうさんくさい。