すらいむがあらわれた

こまんど >  たたかう  にげる

祖母

祖母はいま高遠の老人ホームにいる。母と一緒にお見舞いに行った。
祖母は94歳になり、もうだいぶボケがすすんで人の顔が思い出せなくなっている。
代わりに「牛の世話をしないと」と自分が10代の頃のことを思い出しているそうだ。
子供の頃さんざんかわいがってもらったのに、もう私のことを覚えていないのかもしれない、と思うと会いにいくのが怖い。

実際に会ってみたら、祖母はベッドに寝たきりだったものの思ったより元気そうだった。私のこともまだ覚えていてくれた。とはいっても祖母の記憶は私が赤ちゃんだった頃までしか残ってなかったみたいだけど、覚えててくれてよかった。